やはり良い!12 SONGS GIFT トリガー / リバーレ編

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2018年12月24日、千のソロ曲リリースによって12 SONGS GIFTはフィナーレを迎えた。2018年の1月からスタートしたIDOLiSH7、TRIGGER、Re:valeの各グループのメンバーソロ曲を毎月リリースするという贅沢な企画は、最後まで失速する事なく素晴らしいクオリティの楽曲を届け続けてくれた。

アイドリッシュセブン編としてすでに前半の記事を書いているので、後半のトリガー / リバーレ編を書かないわけにはいかない。アイドリッシュセブンのメンバーソロ曲もそうだったが、彼らの先輩である2グループのソロ曲も、普段の彼らが歌っている楽曲とはまた違う一面をたくさん見ることが出来て新鮮だった。

アイドリッシュセブンは本当に信頼できる。

九条 天 / Up to the nines

七瀬陸と同時にリリースされた九条天のソロ曲は、性急なリズムとスリリングなシンセサイザーのサウンドが特徴的。緊張感とスタイリッシュさのあるこの曲は恐らく意識的に9thコードを多用しているのではないだろうか(勝手な予想)。トリッキーにも聴こえるこの曲がしっかりと成立しているのは、天の甘い声があるからこそだろう。

TRIGGERのアルバム「REGALITY」に収録された「U COMPLETE ME」ではアイドルとしてファンを第一に考える天らしい、ポップで明るいソロ曲を聴かせてくれた。しかしこの「Up to the nines」ではアイドル以上にアーティストとしての彼の表情を見た気がする。

「完璧に」という意味を持つ、この曲のタイトルは完璧であろうとする彼にぴったりだ。この言葉の語源は、99.99999…と限りなく100に近い事らしいのだが、そこの100に達しない部分にこそ、時折見え隠れする天の人間味溢れた優しさを感じる。

八乙女楽 / アソシエイト

抱かれたい男ナンバー1に相応しい八乙女楽のソロ曲は、華やかさと男らしさが疾走してスウィングしまくるロック。人によってはキザになりかねないこの曲をスマートに歌いこなせるのは八乙女楽だからこそ。曲にも負けない彼の華と圧倒的な自信がなければこれは歌えない。

ゴリっとしたベースと派手なホーンが鳴り響き、ブレイクを決めまくるバンドアンサンブルがとにかく格好良い。特に暴力的ですらある激しいギターソロはアイドリッシュセブンの楽曲史上、最高のギタープレイでは?と個人的には思っている。アグレッシブさと品の良さ、サウンドの面だけでも見事に八乙女楽。

この曲は是非ともシャンデリアの下で、SOIL & “PIMP” SESSIONSをバックバンドに従えてスタンドマイクで歌って欲しい。スタイリッシュで個性的なバンドメンバーのフロントに立っても彼だったら間違いなく様になる。曲を聴いているだけで映像が目に浮かんできそうだ。八乙女楽は問答無用で格好良い。

十龍之介 / my 10plate


海の音から始まる大らかなこの曲は龍之介の本来の姿にぴったりだ。逢坂壮五のソロ曲「Maybe」もそうだが、パブリックイメージとはズレのある彼らの素直な姿が見られる楽曲。そんな曲のチョイスにアイドリッシュセブンプロジェクトの愛を感じる。

堅実にルートを刻むベースと、シンプルな四つ打ちのリズムが楽曲を真っ直ぐ前に進めていく。こういったシンプルで実直な曲の構造からも龍之介らしさを表現しているところに感動する。また、穏やかな海を思い出させるアコースティックギターの音色には彼の優しさが色濃く反映されている。

ナギのソロ曲にも海の音がサンプリングされていたが、少し切なさを感じさせる「凪の海」とはまた別で、龍之介の海にはもっとスケール感がある。彼の故郷である沖縄のエメラルドグリーンの海。一緒にいる人を優しく包み込んでくれるような暖かな海だ。

百 / 100%ハピネス

12 SONGS GIFTプロジェクトの中では最も先輩のグループRe:vale。その一人である百が今回のプロジェクトの中でも最もフレッシュでアイドル全開の曲を聴かせてくれた事に最初は驚いた。

まず最高なのが「100%ハピネス」というタイトル。これだけでアイドル。キャッチーなメロディと力強い歌声で、曲が始まった瞬間に心が持っていかれる。それだけのパワーをこの曲は持っているのだろう。全体的にアップテンポでポジティブな王道アイドルソングなのだが、所々フューチャーベース感を忍ばせる事で現代の音楽シーンにも目配せしている。

Re:valeの過去が綴られた物語「Re:member」を読んだ後だと、これだけポップな曲なのに思わず涙腺が緩んでしまう。たくさんの苦悩や葛藤を抱えているのにそれを全く表に出さない100%のアイドルソング。ファンを楽しませる事に徹してハッピーと言い続ける、百の強さをしっかりと表現した名曲。

千 / 千年先もずっと…

12 SONGS GIFTの最後を飾るのはボーカリストとしての千が聴かせる、切なくも優しいバラード。シンプルで大らかな印象のこのJ-バラードは、千本人も言っていた様に彼が作らないタイプの曲だろう。

Re:valeには、結成からトップアイドルとして君臨している現在まで、本当に沢山の紆余曲折があった。その中で千は、万理や百を始めとする様々な人たちとの出会いで大きく変わった。まるで彼自身の歴史をそのまま歌にした様なこの歌詞を涙無くして聴けるだろうか。大きく成長した今の千にだからこそ歌える曲だ。

紡も言っていたが、僕も最初にこの曲を聴き終えた時に「ウェディングソングじゃん」と思わず声が出た。とてもパーソナルな内容の曲だからこそ、一方では大多数の人に響く歌詞にもなり得るのだろう。個人を突き詰めた先に万人はある。きっとこの美しい曲は全国各地の結婚式で歌い継がれる事になる。

まとめ

元々、楽曲のクオリティが高いアイドリッシュセブンだったので、毎月の新曲リリース企画に大丈夫か?とほんの一瞬だけ不安を感じたりもした。しかし、1年間終わってみればどの曲も名曲揃いで、アイドリッシュセブンへの信頼感はより強固なものとなった。

このプロジェクトではアイドリッシュセブンの楽曲の幅を広げられた事も大きいのではないだろうか。ソロ曲という事もあって、グループ毎のカラーに捉われずアイドル個人のパーソナルな面にフォーカスを当てる事で、これまでには聴けなかったジャンルの曲を沢山聴くことができた。今後は、この広がった幅があるからこその各グループの新曲が聴けることだろう。

つい先日、2019年の誕生日企画は各アイドルによるラジオCDがリリースになると発表された。このCDには12 SONGS GIFTで配信されたソロ曲たちが収録される。12人のソロ曲が出揃ったらCDアルバムのリリースがあるのかと勝手に予想していたが、ラジオ番組とセットでの発売というこだわり方が、相変わらず信頼できる。

CDの収録順を見ると、ラジオパートに続いて2曲目にソロ曲が入る様なので、トークからの流れで曲が紹介されるのだろうか。

「それでは聴いてください。逢坂壮五でMaybe。」

この流れから始まるオープニングの不穏なギターアルペジオを想像しただけで最高すぎて身震いしてしまう。来年の誕生日企画の大成功は既に約束されたも同然だ。

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