アニメ「アイドリッシュセブン」の名作感が凄くてワクワクしてます。

アニナナ

2018年1月スタートのアニメ「アイドリッシュセブン」の先行試写会に行ってきた。厳密には二子玉川の映画館で行われたライブビューイングを観て来た。

これまでそういった類に行った事は全く無いのだが、約一年前からハマっているアイナナのアニメ。しかも製作会社はTROYCAという僕の為の様なこの作品の試写会に居ても立ってもいられず妻と共に足を運んだ訳だ。種村有菜先生撮り下ろしのコースターも欲しかったし。

しかし映画の試写会というのは知っているが、TVアニメの先行試写会というのは聞いたことがない。テレビで放送するアニメを劇場の大きなスクリーンで上映するという事からして製作チームの自信が感じられる。楽しみだ。その一方でライブビューイングという環境が全く分からない。サイリウムの一本も持っていない人間が行っていいものなのか。期待と不安の入り混じった気持ちで向かった。

当日券だったので席は既にほとんど埋まっており、残っていた最前列で鑑賞する事にした僕たちはスクリーンの近さに驚いた。会場が109シネマズ二子玉川の中でも最大のスクリーンだった事もあり、ほぼ上を向く体制で鑑賞をする事となった。映画館でこんな距離で観るのは初めてだった。

到着がギリギリだった事もあり、着席して1、2分ほどで直ぐに上映は始まった。ステージ袖でライブに控えるメンバーの後ろ姿を捉えたシーン。Youtubeで何度も予告映像として観たシーンだ。大きなスクリーンで観ると迫力が違う。映画館ならではの音響で本当の歓声の様な臨場感もある。しかし、スクリーンを見上げる状態なのでパースの崩れ方がすごい。右側に座ったのだが左スクリーンが遠い。これは残っていた席に座ったのでしょうがない。今後、映画館で前列に座ってはいけないという良い経験になった。

アニメのクオリティは期待通りのものだった

しかしそんな事を気にさせない程に作品は素晴らしかった。アイドリッシュセブンの絵のタッチが見事に再現されていて全く違和感がない。好きな漫画作品がアニメ化されて「あれ?」となってしまうアレを全く感じなかった。ゲームをプレイしている人間からすると、自然な感覚で見る事ができる上にアニメーションの演出などが加わりそれぞれのシーンの臨場感がぐっと増す。

僕は「アルドノア・ゼロ」「レクリエイターズ」が好きだったのでアニメーションのクオリティは全く心配していなかったのだが(むしろ、よくぞTROYCAに!と思った)、上記の作品とは全くテイストが違うので映像として作品のトーンがどうなるのかと気になっていた。激しいアクションシーンがある訳でもなく、カッコイイロボットも出てこない。全く想像できなかった。

しかし、流石はTROYCA。流石は別所監督だった。全体的に明るい映像に光の演出で淡い雰囲気が作られている。夕日のシーンも美しく描かれキャラクターの心情も相まってグッと来てしまったり、見事なまでに繊細な青春物の雰囲気が作られていた。どこか切なさも感じさせる映像の後ろで流れる劇伴がまた素晴らしく、より一層にそれぞれのシーンで心臓がギュっとする。

何よりもライブシーンは圧巻

そして特筆するべき所はやはりライブシーンだろう。これまでのいくつかのMVプロジェクトでもそうであった様にモーションキャプチャーを使用した3DCGが使われている。物語が2Dで描かれる中で急に3Dのライブシーンになって違和感が出ないのかと思っていたが全くの杞憂だった。

引きのカットは3Dっぽさを極力排除され、キャラクターのアップになるカットは2Dアニメで描かれているので物語本編からライブへ自然と入っていける。アップのシーンでも動きがとても細かく、本当に描いているのかと目を疑った。またMVでも見事だった全員の動きのバラバラ感でリアリティが出されており、イメージカットなども入らないので普通にライブ映像を鑑賞している気分になる。

カメラワークは見事すぎてぐぅの根も出ない。物語パートでも被写体深度を意識した絵作りが行われていたが、ライブシーンではより一層それが顕著になり映像のドラマチック度が驚くほど高くなっている。カメラのピントは歌っているメンバーに合っているのだが、その後ろには他のメンバーがしっかりと踊っている。これだけで画面の奥行きが全く違ってくる。

更に、スピーディで迫力がある映像を作るために単純に歌っているメンバーのアップを繋げるだけでなく、一つのカットの中でメンバーがどんどん入れ替わる。個人的には三月の歌い終わりから同じカット内で手前に大和が入り続きを歌い、三月は自然にフレームアウトしていくシーンの見事さに痺れた。

ライブシーンのリアリティを描く中で、特に工夫を感じたのが正面から3人のメンバーを写しているシーンで右端に画面外からの肘が見切れていた所だ(おそらく環)。普通にアニメとして作っていたら絶対的に不要なはずの一瞬見切れる肘を入れることで、カメラで撮影しているライブ映像としてのリアリティが格段に上がっている。

本当にこだわりが詰まりに詰まったライブシーンなので、何回でも繰り返し見れてしまう。これは本当にテレビアニメなのかと疑ってしまうくらいのクオリティの高さだった。

アイドルもの?いいえ、青春ものです

最後のスタッフロールにもしっかりとこだわりが感じられた。放送開始をしたら変わるのかもしれないが試写会版では白バックに黒文字だけのシンプルなスタッフロールだった。これまでのTROYCA作品の様に今回もフォントワークスが関わっているのだが、スタッフクレジットを繊細な明朝体にする事で名作感が更に上がっている。

このスタッフロールを観た時に「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「心が叫びたがってるんだ。」を思い出した。元々アイナナは単純に楽しいアイドルものを描いているとは思っていなかったが、この最後のスタッフロールを観た時にアニメのアイナナは本格的な青春ストーリーを描こうとしているんだと僕は強く感じた。

そして驚くべき事に、この試写会で上映された1話・2話はYoutubeや各動画配信サイトで無料公開されている。放送開始前のアニメとして前代未聞では無いだろうか。それはやはり、製作側がより沢山の人達にこの素晴らしい作品を知ってもらいたいと強く願っているからだろう。作品に自信がないととてもじゃないが出来ない事だ。

イケメンアイドルでしょ?なんて先入観でこの作品を観ないのは本当に勿体無い。少年ジャンプに連載されていてもおかしくないくらいに「友情・努力・勝利」を描いた真っ直ぐな物語だから。

各配信サイトに公開されている間、僕はきっと何度でも1話・2話を観るだろう。中でもライブシーンは繰り返し観る。

アニメ「アイドリッシュセブン」の名作感が凄くてワクワクしてます。

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