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今年も色々素晴らしい作品を聴けました。2019年フェイバリットアルバム

favoritealbum2019

2019年の終わりが近づき、同時にテン年代が終わろうとしている。ので、誰に頼まれたわけでもないのに毎年、勝手にまとめている「その年、お気に入りのアルバム」を選んでみる事にした。

Apple MusicやSpotifyなどストリーミングサービスを利用し始めて5年。それだけ経てばストリーミングで音楽を聴くことが当たり前になり、どんどん新譜の聴き方が雑になってきている気がする。以前はアルバムの流れも含めて作品だ。とか言ってたのに、今は普通にシャッフルしてしまう。

僕の場合は主に仕事中に音楽を聴くことが多いので、集中する事を考えると新譜よりも、聴き馴染んでいる曲やプレイリストを流しっぱなしにする事が多い。集中力がポンコツなので、新譜を聴こうとすると、どうしてもそちらに意識がいってしまう。その結果、2019年最も聴いた作品は、昨年リリースのTravis Scott「ASTROWORLD」だった(忙しい時にはX-Japanなども少々)

とりあえず2019年のフェイバリットアルバムを順不同で15枚まとめてみます。15枚て。

The Japanese House / Good at Falling

ストリーミングにシングルやEPが追加される度に追っていたアーティストThe Japnanese House待望の1stアルバム。Dirty Hitsらしいサウンドは相変わらず素晴らしい。アルバムを通してじっくり聴くとこれまでの作品以上にソングライティングの良さが改めて伝わる。出来るだけしっかりとしたオーディオで聴きたい。

American Football / American Football(LP3)

USエモシーンのレジェンドバンドによる3枚目のオリジナルアルバム。前にもブログに書いたように、彼らの1stが好き過ぎるので、それを超えることはないのだと思っていが、今作は別のベクトルに向かっている雰囲気があってこれはこれでやっぱり好き。配信で観たフジロックでのライブも最高だった。

Billie Eilish / When We All Fall Asleep, Where Do We Go?

2019年、世界中で最も話題になったアーティスト。繊細さやメランコリックさと、音響的で実験的なサウンドとのバランス感が絶妙。何よりも彼女のファッションスタイルであんな歌声で歌われると否が応でも最高!と言いたくなる。アルバムの後にリリースされた「everything i wanted」は超名曲。

Cashmere Cat / Princess Catgirl

ノルウェー出身のCashmere Catによる2ndアルバム。前作が大好きだったので待ちに待っていた作品。最初は時間の短さと、急にアートワークに現れた猫のキャラクターに面食らったが聴いているうちに大好きな作品に。最初はよく分からないもの程、自分の価値観を広げてくれる。今では猫ちゃんのフィギュアが欲しい。

Loyle Carner / Not Waving, But Drowning

UK出身ラッパーの新作。ゆったりしたビート感がめちゃくちゃ気持ち良い。トラップばかり聴いていたので、オールドスクールな感じが新鮮だった。この熟練な感じはなんだろうと思ってたのだけど、King Kruleと同級生だったらしい。その世代達観したセンスの良さは何?と驚き。流しっぱなしが気持ち良い。

Tyler, the Creator / IGOR

毎回、素晴らしい作品を聴かせてくれるTyler, the Creatorの最新作はこれまでの彼のアルバムの中でも飛び切り素晴らしかった。カテゴリーとしてはラップ・ヒップホップになるんだろうけど、そんなジャンル分けがどうでもよくなってくるくらい純粋に楽曲の素晴らしさにひたすら感動。

Bon Iver / i,i

結局Bon Iverが好きだったりする。毎作、なんとなく身構えながら聴くのだけどいつも結局「Bon Iverいいよね」に落ち着く。音響的なサウンドだったり何重にも重ねたボーカルも、そもそものソングライティングが良くなかったら心には響かない。Bon Iverはやっぱり、楽曲の良さが一番の強みなのでは。

Charli XCX / Charli

このアルバムと前2枚のミックステープを合わせて、2019年はCharli XCXばかり聴いてた気がする。実験的なサウンドやトラップを取り入れたりしながら、最終的には全部ポップソングとしてまとめ上げる手腕はさすが。それぞれの曲が良いのはもちろんアルバムトータルでも流れがあって素敵だった。

Kindness / Something Like A Water

1stアルバムからずっと好きなKindness。3枚目のアルバムもやっぱり大好きだった。基本的なスタンスはずっと変わっていないのに、アルバムの度にアプローチを微妙に変えてくるところが好き。芯の部分はずっと変わらないという点ではある意味、The1975と通じるところもあるのかも。

Brittany Howard / Jaime

Alabama Shakesのリードシンガーによるソロ作。バンドでの作品以上に、JazzやR&Bなど様々な音楽がごちゃ混ぜでジャンルレスなサウンドになっている。最高な歌声と素晴らしい楽曲、それらがしっかりテクニックのある演奏で鳴らされるとこんなにも完璧なのかと思わされた名盤。

Men I Trust / Oncle Jazz

カナダのインディーバンドMen I Trustの新作。全24曲で1時間11分というボリュームが凄まじいが、どの曲もインディーサウンドの良いところを凝縮したようなキャッチーさ。とにかくグッドメロディーやメランコリックさが僕好みで、何を聴こうか迷った時にはとりあえずこれを再生。シンプルに好み。

Big Thief / Two Hands

Big Thief4ADから2019年にリリースした2枚のアルバムのうち2枚目。最初にリリースした「U.F.O.F.」も大変な傑作だったのだけど、個人的にはこちらのが好きだった。特にアルバム2曲目の「Forgotten Eyes」が切なくて名曲すぎて今年聴いた曲の中でも一番好きかも。大名曲。

Kanye West / JESUS IS KING

カニエによるゴスペルアルバム。ゴスペルは全然わからないというのもあってコーチェラの配信もSunday Serviceは見なかった。あまりキリスト教色が強いのもなと思いながらも聴いてみたら意外と聴きやすい。トータルで27分というコンパクトさだけど個人的にはちょうど良かったかも。「Use This Gospel」が好き。

小沢健二 / So kakkoii 宇宙

2017年に名曲「流動体について」で日本の音楽シーンにカムバックした小沢健二による久しぶりのアルバム。内容は復帰以降にリリースされたシングルが中心になっているが、アルバムとして流れで聴くと凄みを感じる。個人的にここ数年で一番刺さった歌詞は「フクロウの声が聞こえる」の「ちゃんと食べること 眠ること」

Coldplay / Everyday Life

今やイギリスの音楽シーンの大物になったColdplayの新作がまさかの素晴らしさだった。個人的には初期の作品「Parachutes」「静寂の世界」は好きだったのに、気づいたらちょっと苦手、更には、ちょっと嫌い…にまで変化してしまった彼ら。出来心で新作を聴いてみたら良い意味で驚きを与えてくれた。

最初は10枚を選ぼうと思っていたのに、あれやこれやしているうちに15枚まで膨れてしまった。ここに入れてなくても好きだった作品は沢山あって、結局、書いている今の気分で選んでたりするので、まぁそんなもんです。

今年も色々と素晴らしい音楽を聴けました。よき。

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