個人的な流行りモノをいろいろ書き出してみた2017
2017年12月30日 : LIFE

前回書いた「激私的!2017年ベストアルバム & ベストトラック」に続いて今年の総括的なものを書いてみることにした。
世の中には毎年、流行語が生まれたり、今年の漢字が定められたりしている。しかし、それらは個人個人の考えるものとは全くもって乖離していて100人いれば100人それぞれに個人的な流行があるはずだ。僕にとっては今年の漢字である「北」と言われても以前住んでいた北関東での乱暴な運転などを思い出し胃が痛くなるだけだし、個人的な流行語は「インスタ映え」ではなく「推し」であり「よき」であり「しんどい」だ。
そんな感じで、今年個人的に流行ったものや僕と妻の間で流行ったものをゆるく書き出してみる事にした。それらを並べて見た時になんとなく大きな世の中の流れが見えるはずだ。うん、見えるはず。
アイドリッシュセブン
家で流行ったものとしてコレは絶対的に外せない。我が家の流行語大賞は「アイナナ」でいいのでは無いだろうか。実際に始めたのは昨年末頃になるのだが2017年は丸々ずっとハマっていた。アイナナの素晴らしについてはこれまでにも何度も書いているのだが、素晴らしく奥深いストーリー、リズムゲームとしての面白さ、何よりも楽曲の良さが僕がここまでハマった大きな要素だろう。
楽曲面に関しては特に個人的に盛り上がり、若干、熱のこもり過ぎた文章を度々書いたのだが、その度に得られるリツイートやいいねによる反響の大きさには本当に驚いたし、情熱を受け止めてもらえた感じがしてとても嬉しかった。
芸能界のダーティな部分や人間の深い心理をぐんぐんに描いているメインストーリーの第3部はまだまだ続いているし、これからはアニメも始まる。2018年も僕たち夫婦の中ではアイドリッシュセブンが流行り続けることは間違いないだろう。見据えて未来だけ。
マーベルシネマティックユニバース
「作品数が多いからぁー」「子供っぽい大作映画でしょぉー」などほざいて手を出さなかった過去の自分をひっぱたいて、TSUTAYAまで市中引き回して行き、まずはアイアンマンを借りさせるくらいに個人的に盛り上がったMARVEL映画。
観始めたきっかけはユニクロだった。毎年ユニクロが行なっているTシャツデザインコンペ「UTGP」にて今年のテーマがMARVELだったのだが、僕には子供の頃にアニメで見たX-MENやスパイダーマン程度の知識しか無かった。これでは流石にさっぱりだなと思い知識を得るためにマーベルシネマティックユニバースへ一歩を踏み出したのだ。
どうせなら順番通りに観ようと考え、最初に観たアイアンマンで一気に心を掴まれてしまった。自分が思っていた以上に深いストーリーを主人公トニー・スタークのキャラクターも相まって「ダークナイト」ほどシリアスになり過ぎずに描く見事さ、何よりハイテク感・アイアンマンの金属感に男子心を掴まれてしまった。
アイアンマン以降のシリーズもコツコツと時系列通りに見進め、「アベンジャーズ」で全員集合した時は血湧き肉躍るレベルで興奮をした。先日「スパイダーマン ホームカミング」を見終えて(マイティーソーは間に合わなかった)これからはリアルタイムに劇場で楽しんでいけると思うとワクワクする。
トラップ
これまで色々なジャンルの音楽が好きで聴いて来たが、HIP-HOPにほとんど興味を持たずどちらかと言えば苦手な分野だった。どうしても「俺悪いだろ自慢」を聞かされている、もしくは国内だとJ-POP化されたキレイゴト感を聞かされている様に感じてしまい苦手な分野だったのだ(ひねくれているのかもしれない)
そんな僕が「格好いい!」と素直に思いハマったのがトラップだった。本来はリリックをちゃんと理解した方が面白いのだと思うが、まずはトラックの格好よさに心を奪われた。TR-808の軽いスネアと16分で刻むハイハットに重たいサブベースが響く。
中でもFutureのアルバム「HNDRXX」に強く現れているR&B色の強い雰囲気に夢中になった。そこに感じられる悲しさや哀愁みたいなものは映画「ムーンライト」にも通じて、一見すると悪そうに見える(もしくは本当に悪い)人たちの心の内にある、人間味を感じられて深く聴き入る事が出来た。
Re:CREATORS
昨年末からアイナナにハマっている事もあって、ずっと離れていたTVアニメを観てみようかと思った。まずは以前から気になっていた作品「アルドノア・ゼロ」をAmazonプライムで観てみる事にした。
もともとデザイン雑誌MdNで知った作品という事もあり、アートワーク・タイポグラフィ・メカデザインなどの格好良さにやられた。リアルロボットVSスーパーロボットという構図も面白く、夢中になって最終話まで一気に観た。
ちょうど「アルドノア・ゼロ」を観終わった頃にこの作品の制作会社TROYCAの新作アニメが4月から始まるという事を知り見始めたのが「Re:CREATORS」だった。
相変わらずクオリティが高く洗練されたテイストとデザイン。今考えるとアベンジャーズにも通じるオールスター的な興奮。容赦無くキャラクターを途中退場させていく展開も素晴らしかった。
個人的には主人公である颯太くんの存在が大きかった。彼がPixivらしきサイトに投稿している絵の雰囲気や、作品に対する他ユーザーからの少ないリアクションを見ていると心臓がギュっとした。物語の中盤以降は特にクリエイターの情熱や他の作家に対する嫉妬心までも描かれて所々胸が熱くなった。
カレー作り
もともとカレーは大好きな食べ物だった。普段からカレーは好きなのに、夏になると書店にカレー関連の本が大量に並ぶので、まんまとカレー脳になった僕は少しだけカレー作りにこだわってみる事にした。
こだわると言っても自分でスパイスを調合したりする訳ではなく、市販のカレールーを使って如何に少しでも美味しく作るかを目指すものだった。書店のカレー本コーナーをブラブラしていると目に付いた本があった。ほぼ日刊イトイ新聞にもよく登場している水野仁輔さんによる家庭で作るカレーについての本だった。
そこに書いてある数々のテクニックは料理スキルレベル中の下くらいの僕にとっては大変に目から鱗の内容ばかりだった。とにかく玉ねぎは長時間炒めた方が良いと思い込んでいた僕の考えを覆したし、僕はセロリとローリエをスーパーで買うようになり、家でカレーを食べる時には長丁場が当たり前になったので作り始める前に腹ごしらえが必要になった。
最近は少しカレーの頻度が落ち着いて来ているが、来年の夏頃にはきっとまたカレー熱は再燃し新たなテクニックを学びカレー漬けの日々が訪れる事だろう。
過去記事:カレー美味しい!めちゃくちゃ丁寧にカレーを作ってみた
まとめ
以上、個人的に流行ったものを5つ挙げてみた。アニメやゲームに根ざしたコンテンツに素直に夢中になれたと言うのは個人的に大きなトピックかもしれない。毎週欠かさずにアニメ作品を見続けるのなんて子供の頃以来だったし、イケメンキャラクターが出てくるゲームに夢中になるなんてちょっと前には考えられなかった。
スマートフォンや定額映像配信サービス、サブスクリプション型の音楽配信サービスなどがある事によって、そういったコンテンツに気軽に触れられるようになった事が、これまでと違うジャンルに触れやすくなった大きな要因だ。そして、それはきっと僕個人に限った事ではなくて、これまで以上に沢山の人がアニメを観たりゲームをするのが当たり前の社会になっているのだろう。
一人一人が夢中になっているものはそれぞれバラバラでも、その中でより幅広く沢山の人を夢中にさせるものが流行になる。なんだかだ言っても世の中の流行は個人の流行から地続きになっているのだ。
2018年、僕は何に夢中になるのだろう。