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ウルトラ個人的!2018年上半期ベストソング10

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「スーパー個人的!2018年上半期ベストアルバム10」に続いてベストソングを10曲選んでみた。アルバムと違うのは曲単体のインパクトや自分がどれだけ感動したかなので、ある意味ではより単純に「好き!」の表明だけになっていると思う。そう。ただ自分の好きなものを書き出してるだけなのです。

※本記事では基本的に敬称は略しています。

1. Childish Gambino / This Is America

世界中で話題になったこの曲が、個人的にも文句なしダントツで2018上半期ベストソング。MVが最高なのは言うまでもないが、曲だけで聴いても本当に素晴らしい。能天気さすら感じさせるイントロから唐突に不穏なベースラインが鳴り響くラップパートへの変貌が物凄く不安になる。

何よりも最高なのはやはり「This Is America」と言うキラーセンテンス。中学生の教科書にも載っていそうな簡単な英文をこんなに恐ろしいと思ったことはこれまでに無い。

2. Kendrick Lamar, SZA / All The Stars

MARVELを代表する黒人ヒーロー・ブラックパンサー。彼を主役にしたMCU映画のテーマ曲。ブラックカルチャーに強く根ざしたこの映画のアルバムをKendrick Lamarが手がけると知っただけで大興奮。

はたして届けられたこの曲は期待を全く裏切らない名曲だった。SZAのボーカルは力強く美しく、Kendrick Lamarのラップは当たり前のように知的で格好良い。映画館でこの曲が流れた時には自然と涙した。

3. 国府達矢 / 薔薇

ベストアルバムで1位へ選ばせてもらった国府達矢の名作「ロックブッダ」の1曲目を飾りアルバム全体のイメージをしっかりと印象付けたキラーチューン。

縦横無尽に奏でられる様々な音色のギターリフと心地よい隙間が空きまくったリズムは聴くたびにノリノリになる。極日本的な節回しで歌われるボーカルが心地よい。初めて聴いた時には全く意味が分からないのに、とにかく格好良い!と言う感想しか持てなかった。未だによく分からないのに何回聴いても格好良い。

4. BTS / FAKE LOVE

これまで名前だけ知っていたBTSこと防弾少年団がアメリカのビルボードチャートで1位を獲った最新アルバムのメイントラック。アジア人が全米1位!凄い!とミーハー心で聴いてみたら、なるほど確かに格好良い。

トラップをベースにしながらも、メロディアスで繊細なボーカルが合わさっている感じは新鮮で個人的な好みのど真ん中だった。Migosな三連ラップも不自然じゃなく本格的。後から聴いてみた過去曲「MIC Drop」のSteve Aoki Remixもスーパー格好良くて好き。

5. Car Seat Headrest / Beach Life-in-Death

アルバム2曲目のこの曲はインディギターミュージックとしては異例の13分以上という「どうかしてる」レベルの長さ。長い曲といえばプログレなど組曲のようなものが頭に浮かぶが、この曲はあくまでギターポップ。

ポップミュージックとしてストーリーテリングされていくこの曲で、個人的に最も熱くなるパートは前半の盛り上がりが最高潮に達した時の「I don’t want to go insane」という叫び。もはや絶叫。最高にエモーショナル。

6. Snail Mail / Pristine

まさにインディーギターポップの王道。ベタな構成のこの曲はシンプルなぶんだけ美しいソングライティングが際立つ。まだ10代という彼女によって歌われるリアルな目線のラブソングはとてもグッとくる。

飾り気の無い、自然なボーカルで淡々と歌われるこの曲の中で唯一感情を吐き出すように歌われる「Who do you change for? Who’s top of your world? And out of everyone」というフレーズでいつも泣きそうになる。

7. IDOLiSH7 / WiSH VOYAGE

2018年の始まり1月1日から5月の最終回まで楽しませてもらったアニメ「IDOLiSH7」のオープニング曲。livetune名義としても活躍する作曲家kzが作ったこの曲はポジティブなエネルギーに溢れている。

アニメのOPという短く限られた時間の中で曲はどんどんと展開し、どこまでいってもキャッチー。同作品のゲーム用の曲「ナナツイロREALiZE」も近い時期に作られていたのかと思うと凄いとしか言えない。

8. Superorganism / Night Time

日本人少女Oronoがボーカルを務めるロンドンの多国籍バンドSuperoraganism。話題となった彼らの1stアルバムのラストを飾るこの曲はOronoのマイペースなボーカル効果もあってほどよくユルい。

「In the night time」と繰り返されるサビと「Wake up, wake up, wake up」と囁くコーラスがドリーミー。80sなムード満載のMV効果もありどこかノスタルジックな雰囲気に涙が出そう。

9. CHVRCHES / Forever

CHVRCHESの最新作の中でも特に80年代エレクトロポップを感じさせるツボに入りまくりな一曲。シンセなど各楽器のサウンド・超王道な曲構成・何よりボーカルのローレン・メイベリーの声が最高。

以前、彼らがPrinceの「I Would Die 4 U」をカバーしているのをYoutubeで観たことが事があるが、根本にあるのはそういった80sポップなのだろう。個人的にはサビで「Forever」と繰り返される歌詞だけで泣けてくる。

10. No Rome / Do It Again

イギリスのインディレーベルDirty Hitに所属するマニラ出身のミュージシャンNo Rome。THE1975のマシュー・ヒーリーとジョージ・ダニエルがプロディースしているこの曲は「だよね」と納得のロマンティシズム。

トラップ以降を感じさせるリズムトラックと、清潔感があるシンセサウンドに乗せて歌われる繊細なボーカルにグッとくる。今夏にリリースされるというデビューEPが今から楽しみでしょうがない。

以上、前記事と合わせてベストアルバムとベストソングを10曲づつ書き出してみたが、これはあくまで自分が聴いた中から選んだだけのもの。まだまだ聴いていない曲やアルバムなんて山のように、いや海のように、いや宇宙のように大量にあるがどんな作品に出会えるのかはただの偶然。

自分が何を見るかや、どこに行くかで出会いは変わってくる。それは音楽だけじゃなくて全ての物事がそうなんだろう。自分が動けば世界は変わる。最後に無理やり良くまとめようとした結末がコレ。

【2018年12月28日:追記】
2018年の年間フェイバリットアルバムフェイバリットソングも書きました。

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