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アニメアイドリッシュセブンOP・EDが凄くて茫然自失

アニナナ

ただ唖然とした。2018年1月1日元日にTVアニメ・アイドリッシュセブンは放送を開始した。そしてオープニングへの期待でパンパンになっていた僕の脳みそは、初めてそれを観たときに処理しきれずにいた。「WiSH VOYAGE」は自分の想像をはるかに飛び越えて最高だったのだ。最高すぎて同日Youtubeに上がったOPをアニメ放送終了後から1時間はループして観ていた(これくらいでは少ない事くらいは承知)

そして1月14日、ひたすらに焦らされたED「Heavenly Visitor」を聴いた時にも僕の脳みそはほぼ同じ症状をきたしていた。EDがTRIGGERという事は予想していたが、衝撃と驚きでまたもや処理速度が大幅ダウンしていた。

OP・ED共にCDが発売されカップリング含めそれぞれの楽曲をフルコーラスで聴くことができたので、自分の頭を整理させる為にも色々と書いてみることにした。

WiSH VOYAGE

これまでアイドリッシュセブンというグループにとって重要なタイミングでリリースされた曲「MONSTER GENERATiON」「RESTART POiNTER」は共にkz氏の作曲だった。満を辞して始まるアニメという事もあり、オープニングもそうではないかという予想はしていた。そして実際にkzサウンド全開のこの曲を聴くと脳は考えることを辞めてひたすら感動をするのみだった。

このポジティブなエネルギーに満ちて、疾走感溢れる曲は間違いなく彼らにとっての新たな代表曲であり、アイドリッシュセブンという若きアイドルグループをそのまま曲にした様な素晴らしい名曲だ。

ドキドキ感を演出するピアノのアルペジオから始まり、堂々とした七瀬陸のソロボーカルから全員での歌へと繋がっていくスタートの時点で既に、この曲は最高のオープニングとして決定づけられた。時間が限られているアニメのオープニングという括りの中で、無理矢理でなく自然に次々と展開していく曲はストーリー本編の様に山あり谷ありでとてもドラマチックだ。

疾走感のあるシンセフレーズが鳴り響き、意外とゴリっとしたベースサウンドで土台の力強さを出しているこの曲で肝になっているのはおそらくピアノだろう。Aメロの躍動感に溢れたピアノを基調としたパートを筆頭に要所要所で聞こえてくるピアノの音が切なさを増す。中でも間奏からCメロの歌い出しに入るときに少しだけ入る短いピアノのフレーズ。この音からのCメロの流れは何回聞いても涙してしまう。

神風動画制作のオープニング映像も当然の様にハイクオリティで、ダンスの振り付けが曲とぴったり合いすぎていて、ついなんとなく似た感じで小躍りしてしまう(実際には滑走路にいる整備士よろしく腰が引けている)

Dancing∞BEAT!!

二回目となった野外音楽堂でのライブで披露され世の中を大いにざわつかせたダンスナンバー。いつもの様にアニナナを楽しんでいた第6話。止まるはずのJoker Flagが止まらずに無事に終わる。「あれ?終わっちゃったよ。もう一回やるの?あぁ、初めてアニメ化の悪い部分を見てしまったのかもしれない。」などと軽くショックを受けていたら急に新曲。夫婦で絶叫。上の階の人ごめんなさい。

90年代のUnderworldなどを想起させるとてもビート感の強いこの曲は「Dancing∞BEAT!!」というタイトルにふさわしい。サウンドは基本的にシンセを中心とした楽曲だが全体的な音色が90年代(もしくはそれ以前)を感じさせて90sリバイバル的な面もあるのかと個人的には感じた。

それはメロディにおいても現れていて、特にBメロの歌メロはどこか小室哲哉の生み出すメロディを思い起こさせる。小室哲哉の全盛期といえばやはり90年代と言えるだろう。「Dancing∞BEAT!!」も彼が日本中に広めた和製レイヴサウンドを感じさせる素敵なナンバーだ。

またこの曲はキーがやや高い部分が多くあり、ハイトーンなパートではメンバーそれぞれのボーカルに新たな魅力を発見できた。中でも和泉一織の声には個人的にはかなり気持ちを持って行かれた。それを伝えた時に妻がしたドヤ顔(一織推し)が忘れられない。

四葉環から逢坂壮五への流れ(更にはその後の七瀬陸まで)ありきで作られたとしか考えられない間奏パートはとてもダンサブルで格好良い。ここまでの気概と労力を惜しまずに制作してくれているTROYCAを初めとするアニナナ制作陣の方々、一瞬でも疑ってしまってごめんなさい。

バックステージパス

Heavenly Visitor

EDはTRIGGERだろうというのは分かっていた。第4話が終わり、いよいよEDの初披露かと研ぎ澄ませた耳に飛び込んできたのは、まさかのゴリゴリのバンドサウンドだった。あまりの衝撃に頭は全くついて行かず呆然としているうちにEDは終わった。

ヘビーなギターリフ、動きまくるベース、暴れるドラムに乗せて歌うTRIGGERがこんなにもクールなのかと、彼らの知らなかった一面をまざまざと見せつけられた。一聴しただけで心を掴まれるストレートな格好よさに惹かれない人間がいるのだろうか。

何よりも凄いと感じたのは1曲通して基本的な流れはあるものの歌メロ、演奏を通してとにかく繰り返さずに次から次に展開していく。これには全く飽きさせられない。サウンド面でも叩きまくるドラム(特に二番Bメロのタム回し)やギターのピッキングハーモニクスなどいちいちバンドキッズのツボを押さえる様な音が入っている。

もし自分が今、中学生か高校生だったら今すぐにメンバー募集をかけて(当方Gt. TRIGGERのコピバン希望。ヤンキー× )この曲をバンドでコピーするだろう。その位に男子心をぐわしと掴みかかってくるのだ。

正直、初めに「Heavenly Visitor」を聴いた時に大きな衝撃を受けたのと共に若干の違和感を覚えてしまった部分もある。それは僕が勝手にTRIGGERらしいセクシーでクールなダンスナンバーを期待していたからだろう。しかし毎週エンディングで、そしてCDでこの荒々しくもクールなこの曲のフルバージョンを繰り返し聴いている今となっては「Heavenly Visitor」の格好よさに抗えない事を認めるしかない。

DIAMOND FUSION

僕は勝手な勘違いをしていた。TRIGGERのスタイルやイメージを決定づけた「SECRET NIGHT」が彼らのデビュー曲であると。しかしそれは違った、実際にはこんなにもメロディアスでまっすぐなデビュー曲があったのだ。

下敷きになっているのは完全にクールでセクシーなTRIGGERサウンドなのだがデビュー曲感も確かにある。曲の始まりがとにかく格好よく新人とは思えない風格を表す。しかしその後には今となっては初々しさを感じる軽快な掛け合いが入る。名曲「幸せでいて」を歌い上げた八乙女楽にもこんな時代があったのかと少し頬が緩んだ。

シンセをベースにしたダンスサウンドに、しっかりと緩急がつけられた曲の展開など名盤「REGALITY」へと繋がる道は初めから既にあったのだ。

想像してみて欲しい。実際に新人のアイドルグループがこの曲をデビューソングとして披露する姿を。あまりにも完璧にスターダムへの道は築かれていると感じないだろうか。そして「邪魔な壁など全部越えてしまえばいい」という挑発的な歌詞通り彼らはNO_MADなど他のグループを次々に越えて行く。

この曲のボーカルで個人的なツボが一つあるのだが、1番サビでの十龍之介が歌う「視線アツくなっていく」の「視線」の部分だ。Youtubeで初めて聴いた時からここの声がツボ過ぎて、改めて十龍之介のボーカリストとしての魅力に気付かされた。男も惚れるセクシーさが丸出しだ。

アイドリッシュセブンは本当に相変わらず楽曲が素晴らしい。全くもって外して来ない所はもはや恐ろしい。「WiSH VOYAGE」も「Heavenly Visitor」も各グループの新たなる代表曲になっているし、このタイミングで聴くことが出来たそれぞれの初期曲も文句なしに最高だ。

3月に出るというアニナナの新譜も楽しみだし、アニナナは劇伴がまた素晴らしいのでサウンドトラックも楽しみにしている。3部ストーリーで心がグラグラにされている今だからこそ、アニナナでの初々しい彼らの歌声に救われているのかもしれない。

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