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名曲に感動してばかり。2018年フェイバリットソング

favorite_songs2018

2018年のフェイバリットアルバムに続いて、今年リリースされた中でのお気に入りの曲を10曲まとめてみた。これも出来るだけ上半期と被らないようにと思うのだけど、年間通してのお気に入りなので重複する曲も出てくる。今年の前半にリリースされていて、一度好きだと宣言しているにも関わらずまた選んでいる曲なのでめちゃくちゃ好きな曲ということだ。強い。

Childish Gambino / This Is America

リリース時の世界的な盛り上がり、インパクト、楽曲の力、MVなどやはりこの曲が2018年を象徴した1曲だと思った。能天気なイントロと歌い始めから入る不穏なベースのギャップが何回聴いても最高。このMVより後にドラマ「アトランタ」を観たのでコメディな雰囲気の中にも過剰なまでに不安を感じてしまった。

Snail Mail / Pristine

アルバム全体を通して良曲ばかりなのだが、その中でも特に大好きな曲。タイトルそのままな雰囲気で切なさと危うさが同居したようなこの曲はいつも僕の心を締め付ける。リリックビデオの荒い雰囲気も好き。素朴な声質と雰囲気が唐突にエモーションを帯びる展開に昔から弱すぎる。

IDOLiSH7 / ナナツイロREALiZE

今年は新曲のリリースが多かったアイドリッシュセブンの中でも、お気に入りの曲。これまでのアイナナの曲は前向きで明るい印象があったが、この曲は明るさよりも切なさが少し上回っている。初めてフルで聴いた時はもちろん、7月のライブでは号泣しすぎて頭がクラクラした。多幸感溢れるホーンの音とサビ前のカウベルがツボ。

Let’s Eat Grandma / Fall Into Me

イノセントな雰囲気を持つ彼女達の曲の中でも切なさが溢れる名曲。シンセサイザーとパーカッシブなリズムが鳴り響く中で歌う2人の声の相性が素晴らしい。どこかPrefab Sproutを思い出させるサウンドに浸っていると、ラストのサックスで感動は最高潮に達し涙。

Chance The Rapper / 65th & Ingleside

みんな大好きChance The Rapperが4曲同時にリリースした新曲はどれも素晴らしかった。中でもこの曲はパイプオルガンの音と彼のラップの相性が最高。サウスのトラップなどとは全然違う良さがあり、慈愛に満ちた優しい曲。今年のサマソニでのライブは本当に見ておくべきだったと後悔している。

Friendly Fires / Heaven Let Me In

大名曲「Paris」の頃から大好きなFriendly Firesが久しぶりの復活。持ち味だったトライバルなビートは影を潜めて、その分ディスコなグルーブ感が強まった。The Raptureもそうだが元々ハードコアバンドをやってた人達が作るダンスナンバーって何でこんなにキャッチーなんだろう。MVもめちゃくちゃ最高。2019年リリース予定のアルバムが今から楽しみでしょうがない。

boygenius / Bite The Hand

Julien BakerとPhoebe Bridgers、Lucy Dacusら3人のシンガーソングライターによるプロジェクトboygenius。そんな3人が組んだらそりゃ素晴らしいだろという予想を全く裏切らない安定のクオリティ。3人の繊細なボーカルに90年代オルタナ的ギターサウンドが徐々に厚みを増して盛り上がっていく名曲。

The 1975 / I Like America & America Likes Me

全曲が大好きなThe 1975のニューアルバムの中でも今の気分だと最も心を惹かれる曲。サウンドの構造としてはトラップをやっているのだが、マシューの声とメロディなどでThe 1975風のポップソングが完成している。このタイトルで今のアメリカの代表的なサウンドをやるセンスに感動。

七尾旅人 / スロウ・スロウ・トレイン

名曲揃いの「Stray Dogs」の中でも耳馴染みが良くキャッチーなこの曲が大好きだ。一聴した時から心に刺さるメロディだったのだが、寒い街中でこの曲を聴きながら歩いていたら普通に号泣しそうになってしまった。ほぼ不審者。湘南新宿ラインという固有名詞で一気に景色が頭に浮かび何度聴いても泣いている。

GEZAN / DNA

スティーヴ・アルビニによるプロディースならではの生々しいサウンドと叫び声が鳴り響くアルバムの中にふと入る優しいメロディのミドルナンバー。歌詞よりも曲に興味を惹かれる事が多い僕だが、好きな歌詞はある。取り繕った綺麗な言葉じゃなく本当に思っている事をストレートな言葉でぶつけられる曲が好きだ。これもまさにそんな曲。

昔から分かりやすいシングル曲は勿論、アルバムでしか聴く事ができない曲に夢中になる事が多い。シングル曲に比べてアーティスト自身のコアな部分が色濃く曲に反映されているからだ。

プレイリストやシャッフルなど曲単位で音楽を聴く事が多くなった今だと、アルバムとはいっても1曲1曲に求められるキャッチーさが昔よりも強まっているのかもしれない。普通のアルバムとして聴いていても「これベスト盤?」と思う事がある。

シングル曲にもアルバムだけのコアな曲にもそれぞれの良さがある。音楽は商品である以上に芸術だと僕は思っているのでアーティスト自身の表現が強く現れている曲が好きだ。アルバムという概念が希薄になっても、分かりやすい曲ばかりでなく、ある意味エゴの詰まった曲がたくさん生まれたら良いなと思う。

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