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2017年ベストアルバムについての序文

2017best_preface

あっという間に2017年も終わりに近づき、今年も終わってしまう事に対する焦りと寂しさを去年と同じ様に感じる。年末といえば総括。様々な音楽メディアが年間ベストを発表し始める中、激私的な年間ベストアルバム&年間ベストトラックを書いてみる事にした。

今年の6月に上半期ベストを書いたので、あまり大きくは変わらないのかと思ったのだが意外と良い感じに上半期・下半期でミックスされたのではないか。そもそも一年を通してのベストとなると、個人的なモードが違うので聴きたい音楽も今年の初めとは変わってきている。

ちょうど一年前にはトラップを中心にブラックミュージックを聴くことが多かったが、今は「やっぱりインディポップ/ロックが好きだわー」などと呟きつつ再生ボタンを押す日々だ。

それと今回はベストトラックも書いてみる事にした。アルバムが出てないアーティストもいるからという理由もあるが、どちらかと言うと自分の中で音楽の聴き方に変化があったからだ。

今、個人的に音楽を聴く際にメインになっているのがアップルミュージックだ。サービス開始時から利用しているのだが、だんだんと自分の中での音楽の聴き方が軽くなってきた感じがする。良く言えばカジュアルになってきた。

以前は、好きなアーティストの新譜が発売されるとCDショップやAmazonで買い、ワクワク感と少しの緊張感に心を躍らせながら再生ボタンを押してアルバムを楽しんでいた。中古レコードショップで探していたアルバムを見つけた日には、ご機嫌で帰宅して丁寧にレコードへ針を落としたものだった。

サブスクリション型のサービスを利用していると毎週金曜日に新譜がどどっと更新される。毎週それを楽しみにして更新の度に聴きたいアルバムをチェック、それらをライブラリに追加して聴きたい時に聴くスタイルになっている。好きなアーティストのリリースなど楽しみではあるのだが、作業的な側面も出てきてしまっているのも事実だ。

実際に物が無い。アルバム一枚に対しての金額を払っていない。ショップまで足を運んでいない。これらの要素が自分にとってのアルバムを軽くしてしまった。2015年のグラミー授賞式でプリンスは「みなさん、アルバムって覚えてますか?」と問いかけた。僕は「もちろんだよプリンス!やっぱアルバム通しての作品が聴きたいんだ!」と思った。しかし今はアルバムを通さずに聴かない事も多々ある。ごめんプリンス。

アルバムを通して聴かない、好きな曲だけを並べて聴くカジュアルなスタイルが悪い訳では無いと思う。Spotifyのプレイリストで聴く事だってある。それだって新しい音楽への出会いとしてとても良かったりする。

どの巻から手を出しても楽しめる「こち亀」の様なスタイルもあれば、初期からの流れを知っている事で大きな感動を与えてくれる「ワンピース」の様なスタイルもある。それらは別々の魅力があり比べられるものでは無い。

そろそろ何について書いていたのか自分でもぼんやりして来たので話を戻すと、曲単体として魅力的な曲を選びたかった事もあってベストトラックも挙げる事にした。実際にベストトラックを選んでいる方が楽しかったし10曲に絞るのが難しかった。

ベストアルバムはアルバム全体として好きだった作品、ベストトラックは単純に「うひょー!」と一人で盛り上がった曲を挙げてます。序文がやたらと長くなってしまったので内容については次の記事へ。つづく。

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