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いったい何をどうやって聴けばいいの!?仕事時のリスニングについて

仕事場のリスニング環境について

いったい何をどうやって聴いたらいいんだよ。ある日、頭に浮かんだ言葉が口からぽろっと出た。

そんなものは当然、聴きたいものを聴けば良いじゃないかというのは重々分かっている。それはそうだ。僕も全くもってその様にしている。ただ、これが仕事中になると少し勝手が変わってくる。

僕は自宅の一室で仕事をしており、窓が一つ付いた5畳程の部屋で毎日パソコンに向かっている。部屋にエアコンは無いので夏場は窓を開けないとやっていられないのだが、この一つだけある窓の先にやや太い道路がある。

交通量もそこそこあり、大型トラックなども時に通る。車の走行音・エンジン音が常に聞こえる状態だ。たまに改造車などが得意げにエンジン音を轟かせながら高速で走っていくと関西人でもないのに一人「なんでやねん」と呟く。

出来れば無音の状態が仕事に一番集中しやすいのだが、如何せん何も音楽を聞かないと道路の音が永遠と耳に入っていくる。これでは余計にぎゃぴーとなるので何かを聞くことにするのだがリスニング方法によって一長一短ある。

レコードとCD

仕事部屋にはレコードとCDが聴けるオーディオ環境が整えてあり、実家に住んでいた頃に父親から貰った(半ば一方的に)YAMAHA社のスピーカーをセッティングしている。父が若い頃に購入したものらしく年代物なので調子はあまり良くないのだが、実家にいる頃から使っているので付き合いも長くオキニのスピーカーだ。

個人的にレコードで聴く音が一番好きなので、これでええじゃないかと思うのだがレコードはアルバム一枚聴くのにも裏返す作業が発生する。片面に1曲3分半の曲が5曲入っているとして、17分30秒ごとに席を立ちレコードを裏返しにプレイヤーまで行く事になる。これはあまり好ましくない。

CDだったら変えに行くタイミングはもう少しスパンがあるのだが、集中している最中に音楽が終わると気になってしまう。そしてCDを変えに席を立つ。

パソコン

仕事にはiMacを使用している。Apple Musicを契約しているので膨大な量の音楽からプレイリストを利用したり「後で再生」などである程度、曲をまとめておけば途中で操作する事なくずっと聴き続けられる。これは素晴らしい。使い勝手としては完璧だ。

じゃあiMacで聴けばいいじゃないかとなるのだが別の問題が発生する。目の前にあるiMacから流す音くらいでは窓から入ってくる道路音を防ぐことはできずに、ただ音が混ざってよりカオティックな空間になってしまうのだ。これでは逆にノイズを増やしているだけになる。

イヤホン

ならばとイヤホンを使う事にした。この場合もApple Musicを使うので使い勝手は問題ない。当然、窓からの道路音はカットされるので聞こえるのはイヤホンから流れる音楽だけだ。あはは、これは素晴らしい。イヤーホンとはなんと偉大なんだ。文明万歳。人類万歳。

と問題は解決したかに思われたが、そんなにリスニング道は甘くなかった。イヤホンで音楽を聴いていると意識がだんだんと音楽の方に向かってしまうのだ。これはいかん、今は音楽を聴くのが目的では無く、あくまで仕事に集中するための音楽なのだ。なんたる本末転倒。

どうにもならんのかと思い、ぐむむと唸っているともう一つ問題に気づいてしまった。何を聴くのか問題だ。

何で聴くのかを検討したところApple Musicを利用するのが使い勝手としては最適だった。しかも自分が聴きたいと思った曲はほとんど揃っている。更に毎週リリースされる大量の新譜がありそれらのチェックを仕事中に流しっぱなしで出来るではないかと思った。

ほんなら、そうやって自分の聴きたい曲・新譜のチェックをしていればいいじゃないか。そろそろ流石にどうでもいいわ、と思ってくるのだがここで出てきた問題は「自分の好きな曲・興味がある曲では集中できない」というものだ。聴いているうちに、あら、この曲グッとくる。このフレーズええわー。と事あるごとに集中がぶれる。

ならばと思い、昔から聞き馴染みのあるナツメロやアニソンを聴いてみるも自分の中の想い出を蘇らせてそれはそれで仕事にならん。ええい!もういい!とラジオを聴く事にするのだが、ラジオってなんであんなに面白いんでしょうね。それこそ話にばっかり関心が行ってしまう。

いったい何をどうやって聴いたらいいんだよ。と改めて口に出して気がついた。そもそも自分の集中力の問題だと。集中力を身につける為にとりあえず座禅を組むところから始めてみようか。

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