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結局インディーロックが好き!いいね!Captured Tracks

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Captured TracksはいつもCaptured Tracksだと思う。USインディを代表するレーベルである彼らがリリースする作品にはいつも同じ空気が漂っている。一言で言えばノスタルジー。それが見事にレーベルカラーになって統一されているって思っていました。その一方で、言ってしまえば個性が出づらいとも。

Craft Spellsの新作”NAUSEA”もまさにCaptured Tracksという作品でした。リバーブで広がるノスタルジックな世界、どことなく死を臭わせる歌詞、モノクロのジャケット。このアルバムではピアノやストリングスなどで前作よりも人間の体温が増した作品になっています。ただその体温は限りなく低い。それは前作から3つ歳を重ねた事による彼の変化かもしれないです。

Beach Fossils や Diiv がギターバンドの道を真っ直ぐに進む横で、Wild Nothingはより音楽的な広がりを求める道を選んだんだと思います。そしてCraft Spellsもそちらの道に近いのかなと。それはどちらのが良いという訳ではなくてそれぞれの美学がある。

そう考えるとCaptured Tracksの中には共通のイメージがありながら、その中でそのイメージに対するアプローチの違いでそれぞれのバンドが個性を出しているレーベルなんだと思います。もしかしたらそれは80年代インディ全体の雰囲気を1つのレーベル内で表現しようとしてるのかもしれないって感じました。

コペンハーゲンのインダストリアルな音も格好いいけど、やっぱりCaptured Tracksも好き。

“NAUSEA”の最後に収められた”Still fields (October 10, 1987)”を聴いている時、足下に擦り寄って来た愛猫みよ子を撫でながらそう思いました。

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